目的とねらい

京都は平安京の都以来、つねに日本の歴史・文化の中心にありました。3年目を迎えた本講座は、引き続き「京の都の歴史と文化」を大テーマにかかげながら、京都にゆかりの人物や集団を題材に、多彩で奥深い京都の歴史と文化を味わいます。

会場

河原町学舎

定員

50名

責任講師

水本邦彦(京都府立大学・長浜バイオ大学名誉教授)

日程

第3木曜日 14:00 ~ 16:00

1 江戸時代の天皇と公家たち
水本邦彦(京都府立大学・長浜バイオ大学名誉教授)
いまの京都御苑の地には、江戸時代、天皇や上皇の御所、公家たちの屋敷、門跡寺院の里坊などがぎっしりと軒を並べていました。絵地図などを題材に、あまり知られていない江戸時代の天皇・公家の姿を探ります。
4/16(木)
2 平安遷都の前後
佐藤宗諄(奈良女子大学・長浜バイオ大学名誉教授)
日本の文化の歴史は、奈良朝および以前の前史と、9世紀以後今日までの時期に大別することさえでき、山城遷都からの約1世紀の歴史は、大陸文化の 「日本化」の時期であるといわれます。その発端となった平安遷都の日本史上の歴史的な意義について考えます。
5/21(木)
3 藤原俊成と藤原定家
赤瀬信吾(京都府立大学教授)
平安から鎌倉期の代表的歌人である藤原俊成・定家父子にスポットをあて、彼らが編んだ歌集や歌学書を紹介しながら、この時代の抒情性豊かな歌の心を味わいます。
6/18(木)
4 弘法大師(空海)伝説の誕生
上田純一(京都府立大学教授)
弘法大師信仰は広く民間に広まっており,人々の生活の一部になっている点が特徴です。それではなぜそのような超宗派性・民衆性を獲得できたのでしょうか?大師信仰誕生の秘密に迫ります。
7/16(木)
5 戦国時代京都の酒屋と土倉-角倉家を中心に-
河内将芳(奈良大学教授)
高瀬川や朱印船貿易で著名な角倉了以。その了以が活躍するうえで重要な役割をはたした出身の家、角倉吉田一族の酒屋・土倉としての実態を探ります。
9/17(木)
6 洛中洛外を勧進する「物吉(癩者)」
宇佐美英機(滋賀大学教授)
近世の洛中・洛外を勧進して廻った「物吉」たちの生活と暮らしは、一体どのように維持されていたのか。そして、人々はどのように彼らを迎えたのか。残された勧進場絵図を読み解きながら、その実態に迫ります。
10/15(木)
7 近代京都の上菓子屋-菓匠会への模索と展開-
橋爪伸子(同志社大学講師)
明治維新、社会構造の変化により、新たな方向性を模索する、京都の上菓子およびその職人集団の動向を探ります。
11/19(木)
8 幕末の天皇と行幸
笹部昌利(京都産業大学講師)
幕末期における二度の天皇行幸をとりあげ、尊王論高揚の内実や天皇の政治的位置について問い直します。
12/17(木)
9 京都府知事北垣国道とその時代
-明治10年代から20年代の京都府-

高久嶺之介(京都橘大学教授)
議会(府議会・帝国議会)の登場、教育の拡大、大規模な地域開発による交通上の大きな変化が起きてくる明治10年代から20年代の京都府の様相を一人の府知事を通して描きます。
2/18(木)
10 日本の近代を記録した丹後出身の作家
-『女工哀史』を遺し語り継いだ夫と妻-

井口和起(京都府立総合資料館顧問・元京都府立大学学長)
丹後の加悦町の貧しい一家に生まれ、文学を志して東京に出て紡績工場で働き、その「恐怖と欠乏」の実態を『女工哀史』に著して告発した細井和喜蔵。その仕事を内縁の妻として支え、夫の死後もその志を継ぎ、戦後まで活動を続けた高井としを。二人の生きざまから京都・日本の近代の光と影を見直します。
3/17(木)