「言いたいことを劇にする」。この講座方式は変わりません。「面白そう」と吸い寄せられて、初めて出会った人たちの集団。5年生二人、3年生二人、2年生二人、1年生一人。4月3回の講座でもうすっかり家族です。―劇のある暮らし―。ちょっと一言、会話をすれば、みんな同じ体験をしてきたことがわかるのです。人間ってみんな正直ですね。「創る」という目線で見れば、すっと未来も我がコトのように見えてきた体験。これが人格を形成します。人さまとの、付き合い方も見えてきます。それが“演劇”という表現活動なのです。
月3回のペースで開催する講座で、早くも4月の講座で作品「歌が……聞こえる」というお話が出来上がりました。粗筋は…西陣です。機織りの音は途絶えました。少しばかりの手内職と、少しばかりの年金暮らしの一家に心配事がつきません。一人息子はいまだ独身、35歳、ひきこもり。60年前、19歳で家出をしていた姉が突然現れました。フランスで歌を唄って暮らしていたって?そんな婆さんがかってにまいこんできて! でもその婆さんの活力がすごい。貧乏なんてへっちゃらで。体が歌えば心が弾む。そう。京西陣には「どんぐり合唱団」という「先達」がありました。

5年目を迎えた「劇を創る―高齢者の創造活動」。日頃思うこと、心に留まったことなどを絵にして、そのエピソ-ドを語り合い、たちまち寸劇を作り上げます。話し合いを重ねながらストーリーを創り上げます。講師は京都自動青少年演劇協会代表世話人・荒木昭夫さんです。