大政奉還の決意表明が二条城で徳川慶喜将軍によって行われてから今年で150年目。二条城では、3月に東大手門も装いを新たに、多くの観光客を迎えています。
今日の案内役は京都検定1級合格者が多数在籍する「特定非営利活動法人(NPO)京都観光文化を考える会・都草」の会員に務めて頂きます。
広大な二条城のなかをめぐり歩きながら、東大手門が三代目であること、神泉苑との関係、通常の城にはない唐門や築地塀の存在、あらゆる場所にある御紋が葵(徳川)から菊(朝廷)へどのように衣替えされたか等々を詳しく解説頂きます。
また、国宝の二の丸御殿の中では、公的な場所では徳川の威光を表す松や虎(当時は剥製を見て描いたそうです)が表され、プライベートな空間(白書院等)に進んでいくほどに柔らかな雰囲気が演出されていることを、受講者は目の当たりにしていました。うぐいす張りの廊下がキュッキュと楽しく鳴り続けるなか、能舞台、厚さ35cmの表裏で柄の異なる欄間、豪華な折上格天井(おりあげごうてんじょう)等の在りし日の威光を偲ばせる美麗な細工に酔い痴れました。
二の丸御殿を出ると、本物のうぐいすが「ホーホケキョ」と見送ってくれるなか、神泉苑へ向かいます。二条~三条、大宮通~壬生通までの広大な苑は平安京内裏の禁苑。承久の乱や応仁の乱などなどで荒廃、復旧を繰り返し、徳川家康が二条城を造る(1607年)ときに北部の四分の一ほどを土地こんで縮小した。桓武天皇・嵯峨天皇の度々の行幸、弘法大師、小野小町、静御前の逸話など、苑にまつわる解説を受けて春のまちあるきを楽しみました。

ぶらり京都のまちあるきはいろいろな切り口で京の魅力を味わい尽くそうという、大好評のこの講座。大政奉還150年目にあたる今年度第1回目(4/28)は、2017年3月に東大手門の修復が完成したばかりの二条城から始まりました。